胃腸にはたくさんの血管が分布していて、それらによって酸素と栄養を得ています。内臓が凝ると酸素と栄養がいきわたらず内臓の機能低下や内臓下垂が起こります。腸には多くの血管とリンパ管が存在し、静脈とリンパ管は老廃物の運搬を担っているため、内臓筋のコリや内臓下垂により腸が凝ってしまうと、うっ滞が起こり老廃物が滞ってしまいます。この現象を東洋医学では瘀血(おけつ)「血液が滞っている状態」と呼びます。瘀血は自己治癒力の低下を招き、お腹の内壁を通じて腰や背中などの筋肉を硬くする「体壁反射」が起こります。この状態を放置すると、肩こりや腰痛が慢性化したり、ギックリ腰を繰り返し発症することがあります。また、様々な生理異常の引き金になる恐れがあります。
お腹を指先や手で押してみると、お腹全体が板の様に硬くなっていたり、縦に筋張っていたり、小さな玉の様にコリコリしている箇所があります。この部位を指先でほぐしていきます。ほぐし方は様々ですが10分~20分程ほぐすとコリは緩んでいきます。ほぐれて柔らかくなった内臓筋は血行が良くなり、体の内壁を通じて硬くなっていた筋膜をリラックスさせ、肩・首や腰がほぐれやすい状態になります。人間の体は内臓筋も骨格筋もすべて腹膜や筋膜によって連続的につながりお互いに影響しあっています。
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